結婚式のメモリアル商品って、結構いいお値段しますよね。
メモリアル商品というのは、写真や映像での記録商品のこと。式場でお願いすると、商品にもよりますが何十万って平気でします。
こんなに高いなら、「親兄弟にビデオお願いしたり、友達に写真もらえばよくない?」って思っちゃいますよね。
もしくは、「持ち込みカメラマンの方が安いんじゃない?」って気持ちにもなっちゃったりします。
映像や写真といったメモリアル商品は本当に必要なのか?
答えはYESです。
なぜなら、私がブライダルの仕事をしていた時に、担当した新郎新婦様が「やっとけば良かった」と後悔するものナンバー1は、メモリアル商品の注文だったのです。
ではなぜ、お友達が撮った写真じゃだめなのか?詳しく解説していきたいと思います。
1.式場のメモリアル商品の良いところ
高いけどなんで式場のメモリアル商品がいいのかというと、
①当たり前っちゃ当たり前だけど、進行スケジュールや写真・映像のベストポジションを しっかり把握しているので、とりこぼしがないという点。
②お仕度の時間や、リハーサル時間といった裏側もしっかり撮影してくれるという点。意外と素敵なんですよ、お仕度してる時間って。口紅を塗ってる新婦様、とか新婦様がお仕度終わるのを待ってる新郎様、とか。素敵な場面がいーーーっぱいあります。また、リハーサルだったりすると、緊張もそこまでせず固くない表情が撮れたりするんですよね。そんな場面もしっかりおさめてもらえるのは良いトコロのひとつ。
③色んなゲストの表情が撮影されている点。例えば友達にカメラをお願いすると、新郎新婦やその友達周辺の写真はたくさんあっても、他の友達や親族の表情をおさめた写真や映像ってほぼないですよね。式場のカメラマンだと、例えばプロフィールムービーの場面になると、親族や両親席に狙いを定めて動くので、小さい頃の映像を見て涙を流すお母さまをしっかりとらえることもできるのです。
要は、式場でココしっかり撮影しておけば間違いない!ポイントがきっちりマニュアル化されているということです。
…なんか、式場の回し者みたいになってきてるな(笑)私は今は結婚式と全く関係ない仕事をしておりますので回し者ではありません。あしからず…
2.友達、親族にカメラやビデオをお願いするとなぜダメなのか
それもいいでしょう。
よく見る光景です。
でもね、よく考えてください。その人たちにとって、あなたの特別な最高の一日を思い出に残す役目を抜擢されたら、めっちゃ負担です。
(それでも大丈夫、という方はそれでいいと思う。自由だもん。)
私は今までずっと披露宴に携わる中で、全然料理も食べられない、周りの人ともゆっくり喋ることができないゲストカメラマンさんの様子を見て、うちで働くスタッフより大変そうでした。だから、あんまりオススメはしません。
あと、ゲストカメラマンには規制が多いです。
挙式中に立ち上がっての撮影はダメ、とか三脚を立てないでください、とか。式場も自社のメモリアル商品売りたいから、そこらへんの規制はきっちりしてます。
3.持ち込みカメラマンを用意するなら注意すること
ここまで読んで、じゃあ式場の商品は高いから持ち込みカメラマンを用意しよう!とひらめく方も少ないかと思います。
でもちょっと待って!!
だいたい、式場でメモリアル商品が販売されている場合、持ち込み禁止になってると思います(契約したときの約款よんでみてね)
じゃあ、友達ってことにしよう。親族ってことにしよう。式場に嘘をついて忍び込み作戦を打ち立てるお客様も多数いらっしゃいました。
でもね、たいていバレます。見たらわかります。めっちゃいいカメラ持ってるし、周りの人と全然仲良くなさそうだし、料理に手つけないし。ポージングや声掛け、ポジションの取り方でだいたいわかります。(なんなら前違うお客様の時にいたカメラマンの人また来てたりします)
バレてはいますが、そこを言及してくるか、見て見ぬふりをするかは、式場判断なのでなんともいえません。もしかすると、最悪の場合そのカメラマンを退場させたり、違約金を払わされてしまったりする場合も。。。
「でもほんとに私の友達はカメラマンなんです!」っていう人もいるでしょう。その場合はもちろん大丈夫。でも変な勘違いをされないように、プランナーさんにあらかじめ言っておいた方がいいかも。
もし持ち込みカメラマンを考えている方は、料理や引き出物は他ゲストと同様に用意すること、親族のフリをするなら親族の集合写真、友達のフリをするなら友達との集合写真はそのカメラマンもいれる、というのは鉄則。
おそらく持ち込みカメラマンの対応業者さんならそこの所も詳しくわかってると思うので相談するのがいいでしょう。
私は持ち込みカメラマン、そこまでダメだと思っていません。当日、「あ、持ち込みカメラマンだ」と思ってもあえて上司に報告しなかったりしてました。だってもう当日にどうこういっても仕方ないもん。もちろん売り上げ的には注文てもらえれば、嬉しいけど。でも、私と違って「絶対許さない」ってスタンスのスタッフもいました。だから注意は必要。
なにより、一生に一回(じゃない人もいますが)の最高の一日の思い出がしっかり写真や映像で残っていなくて後から後悔する人が一人でも減るといいな、と思っています。