結婚式を決めるにあたって、まず考えるのは結婚式の日取りではないでしょうか。
「結婚式を挙げるなら、大安じゃないとイヤ!」
「仏滅に式を挙げるなんて、考えられない!」
そう考える人も少なくありません。
でも、ちょっと待って!!大安に隠された、結婚式場の落とし穴、ご存知ですか?
結論から言うと、大安より、仏滅が絶対オススメ!です。
私が結婚式を挙げるなら、仏滅で挙げます!!逆に大安は選びません。絶対。なぜなら、結婚式場で長年働いてきた経験から、裏側がわかるからです!なぜ、結婚式は大安じゃないほうがいいのか。仏滅がオススメなのか。答えは簡単です。それは、
結婚式は仏滅が人気がない!だから安くて、すいてるんです!!
単純明快な理由ですが、それが真実。結婚式はお金がかかります。ちょっとでもお金は抑えたいし、その分他の所に回したい。でも大安の日に結婚式を挙げると、仏滅で全く同じ内容の結婚式をしたときに比べ、金額が上がってしまうのです。同じ内容なのに。違うのは六輝だけなのに。また、せっかくの結婚式、大安を選ぶとやはり多数の結婚式がその日に入っていて他のお客さんがいる場合も少なくありません。大安は件数が多い=スタッフもバタバタしてます。本当はプロなんでバタバタしちゃだめなんですけど、一日1件2件の結婚式をするのと、1日10件するのとじゃ、スタッフのバタバタ具合も変わってくるのも当然といえば当然。スタッフも人間なので、1件に集中できたほうがよりお客様の満足度も変わってきてしまいます。
式場スタッフは「あ~今日仏滅の結婚式か。不吉だな」なんて1ミリも思いません。「あ~今日大安でいっぱい式入ってるからバタバタするぞ」とは思うかもしれませんが。
また、大安に結婚したからと言って離婚しないわけではありません。仏滅に結婚したからと言って苦労するわけではありません。それなら、現実的にお得であったり、ゆったりできる方を選ぶ方がかしこい選択だと思いませんか?
今日は元式場スタッフの私がなぜ大安より仏滅をオススメするのかという理由を詳しくお伝えします。是非式場選びの際には参考にしてみてください。

=Contents=
1.そもそもどうして結婚式の日取りは大安がいいとされているのか
日本人は、六輝を非常に重要視する国民性があります。
六輝というのは…先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口という暦の中でも非常に有名な暦注のひとつ。カレンダーでもみよく見かけますよね。
「結婚式は大安がいい」「友引はお葬式を避けるべき」など六輝は冠婚葬祭の行事と深く結びつきを持っているとされています。その歴史は深く、鎌倉時代からあるものとされています。
では大安とは、どんな日とされているのか。
大安…「大いに安し」万事が安泰に進む日
全てが良いなんて、とってもいい日ではないか!では逆に、仏滅はどんな日なのか。
仏滅…「仏も滅するような大凶日」
ひえぇぇ、怖い。なるほど、みんなが結婚式を大安に挙げたい気持ちがわかります。ただ、ここでひとつ皆さんに問いたい。
皆さんの結婚式の挙式スタイルは、仏式ですか?
ん?キリスト教式?人前式?
いいですか、皆さん。先ほど挙げた仏滅の意味、もう一度復習しますよ。
仏滅…「仏も滅するような大凶日」
ほらほら!!仏は嫌んなるような日でも、イエスキリスト様は滅しないよ!!なになに?人前式?ゲストに誓うんだったら、仏は関係ないよ!!いやいや、そうはいってもやっぱり大安じゃないと…と思っている方。だってね、例えばアメリカでは六輝の考えなんてないですよ。「…ロッキー?」なんてもんですよ。時差も考えたら、大安と仏滅の境目もよくわかんなくなってきちゃうし。
みんな血液型占いはなんとなく気にはする人いるかもしれませんが、だからといってそこまで本気で信じてませんよね。あの人のこと大好きだけどA型じゃないから相性が悪いはずだしプロポーズは断ろう、なんて人います?いませんよね。六輝も同じです。気にはしてもいいかもしれませんがこだわる必要はなし!私はそう思っています。
2.結婚式の日取りで大安を選ぶと、とにかく高い!
まず、これ。大安ではなく、仏滅をおすすめする大きなポイントです。
大安は高い!!
おそらく大多数の式場は大安の日は高く設定してあります。だって、黙ってても予約が入りやすいですからね。みんな大安がいいと思っちゃってるから。だから入りにくい大安以外の日、つまりは縁起が悪いとされている仏滅の日は、他の日と比べて値段を安く設定してあるんです。
繰り返しますが、みんな結婚するなら大安がいいって思ってるんですよね。でも本当に大安がいいと思ってるのでしょうか?
なんで大安がいいの?と聞くと、
「いやだって縁起がいいしがいいし…」なんて言う答えが返ってきます。
それ本当に気にしてる?10万お金があがるとしても本当に大安がいいの?
同じ月や同じ時間帯でも大安だと仏滅と比べて数万~数十万違ってきたりします。
もし、日取りを気にしなければ…その差額でコース料理のランクアップできますよ?金額で諦めていた演出、できちゃうかもですよ??ハネムーンに回すもよし、新居の家具も買えちゃったりして。ただでさえ、結婚や引っ越しにはお金がかかります。少しでもお金を浮かせることこそが、一番ではないでしょうか。
3.大安は忙しすぎて、人手が足りない?!
これね、働いてたからわかるんです。
大安は1日あたりの件数がぐっと上がります。何組もの新郎新婦様が結婚式を挙げるため、披露宴会場もいわゆるドンデンがあり、スタッフもとってもあわただしいです。次のお客様の予約があるので、時間の押しも許されません。
もちろん、前日までにきちんとチェックして準備はおこなっていますが、チェックにかける時間は1件しかないときと、8件、10件入っている時を比べ、どうしても少なくなってしまうのは、しょうがないかと思います。
あとスタッフの人手が足りていない式場であれば、人材確保のため、その日に合わせて新人を育てなければなりませんので、結婚式の仕事自体に慣れていないスタッフが入っている可能性もあります。
ゲストに満足したサービスがいきとどく結婚式にしたいと考えられている新郎新婦様は一度こういった観点からも考えてみるのもひとつです。
こういった面を考慮すると、大安ではなくても、混んでいない日を選ぶことは非常に重要です。
ただし、一日1件貸し切りを謳っている式場はこの限りではありませんよ。あくまで1日に何件か結婚式を承れる式場を想定しています。
4.仏滅を選ぶにあたって押さえておくこと
ここまで読んでいただいて、「結婚式、仏滅いいじゃん!」って思ってくださった方に、ひとつお伝えしないといけないことが。仏滅を選ぶことはとてもオススメです。それは間違いありません。ただし、必ず押さえておかなけばならないことがあります。
それは…親、親族へきちんと説明して理解を得ること。
最初に述べましたが、日本人は六輝を非常に重要視します。そして年齢が上がれば上がるほど、その傾向は強いです。
実際に、仏滅が良いとその日を選んでご契約いただいても、後日家族の反対にあい、日取りを変更される方もいらっしゃいました。
ただ個人的意見ですが、やはり大安より仏滅をオススメします。もちろん結婚式において縁起を良くしたい気持ちはとってもわかります。でも、大安を仏滅にするだけで選択肢がひろがったり、お得になったりするのも事実。あとは自分の中で一番大切なものを精査して決めていただければいいかなと思っています。